WEBマーケティングをする上でKPI・KGI等、必ず指標や目標値を設定することがあるかと思います。もちろんランディングページやSNS等、指標や目標値の計算式は異なります。
その指標が間違っている(例.SNSにコンバージョンを指標としたり等)と大きな損失につながります。それぞれ利用するWEBサービスにおいて適切な指標を定めることにより精度の高い効果測定が可能です。
今回はそうしたWEBマーケティングの会議でよく使われる指標・計算式を調べてまとめてみました。
WEB解析・WEB広告に役立つ指標・計算式
離脱率
離脱率とはサイトを見ていた人が途中で別サイトへ移動してしまった場合に最後に見ていたページの割合です。
直帰率
直帰率とは、当該ページが入り口となったセッションにおいて、その1ページしか閲覧されなかった(そのまま離脱された)セッションの割合です。
CVR(コンバージョン率/Conversion Rate)
コンバージョン率とはサイトのセッション数のうち、コンバージョン=成果(購買、資料請求、お問い合わせ、会員登録など)に結びついた割合です。
CTR(クリック率/Click Through Rate)
CTRとは広告表示回数(インプレッション数)のうち、広告がクリックされた割合です。
CTC(クリック・トゥ・コンバージョン/Click to conversion)
CTCとはクリック数に対するコンバージョン数の割合です。特定の広告のクリック数に対するコンバージョン数の割合を示すことが多く、広告のA/Bテストなどでよく使われます。
CPC(クリック単価/Cost Per Click)
CPCとは広告がクリックされたときの1回あたりの単価を表します。リスティング広告など、クリック課金型の広告で使われる指標です。リスティング広告ではCPCが高いほど人気のキーワードになります。
CPA (顧客獲得単価/Cost Per Action)
CPAとは1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告コストを表します。バナー広告なら、掲載費だけでなく制作費も広告コストの対象になります。
CPO(顧客獲得費用/Cost Per Order)
CPOは日本語では注文獲得単価ことをいいます。1件の注文を獲得するのにかかった費用のこと指します。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とはSNSにおいてユーザーが投稿に対して反応を示した割合になります。
Facebookのエンゲージメント率計算式
・Facebookの新エンゲージメント率は、分子がいいね!などのアクションを行った「人数」で、分母も投稿がリーチした「人数」です。
・旧Facebookエンゲージメント率計算式 投稿に対して(いいね!・コメント・シェア)をした数÷ページの総ファン数
・新Facebookエンゲージメント率計算式 投稿に対して(いいね!・コメント・シェア・クリック)をした人数÷投稿のリーチ数
Twitterのエンゲージメント率計算式
※Twitterのエンゲージメント率の計算式に使われる分母は、1ツイートのインプレッションの合計数です。
Instagramのエンゲージメント率計算式
ROI(費用対利益/Return On Investment)
ROIとはリターン・オン・インベストメントの略で、「投資利益率」「投資収益率」などと訳されます。
投下した資本に対して得られる利益の割合を示し、企業の収益性や事業における投下資本の運用効率を評価する際に用いられる基本的な指標です。
WEBマーケティングROI
WEBマーケティングにおいては、広告費に対して得られる利益の割合を表します。
投下した広告費運用効率を評価する際に用いられる指標で、ROIが200%なら広告費1円あたり2円の利益をあげたことになります。
マーケティングROI
※1ただし、マーケティングやキャンペーンに関わる費用は除く
広告ROI
一般的なROI
ROAS(費用対売上/Return On Advertising Spend)
広告費に対して得られる売上の割合を表します。ROASが500%の場合、広告費1円あたり5円の売上げをあげたことになります。
LTV(Life Time Value)顧客生涯価値
LTV(Life Time Value)は日本語では「顧客生涯価値」顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、一般的には顧客の商品やサービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高い企業ほどLTVが高まりやすくなります。
ARPU Average Revenue Per User
ARPUとはユーザー1人あたりの平均売上金額のことを指します。
ARPUは「課金ユーザー」と「非課金ユーザー」の両方を含めた計算となっています。そのため、コンテンツ全体としてマネタイズがどれだけうまくいっているかの指標になります。
ARPU=ARPPU÷課金率
ARPPU(Average Revenue Per Paid User)
ARPPUとは課金ユーザー1人あたりの平均売上金額です。課金ユーザーのみが対象となっているため、ロイヤリティの高いユーザーが「いくらならば支払うか」の指標になります。
メールマガジンの開封率
チャーンレート(解約率/ChurnRate)
解約率は、Churn Rate(チャーンレート)と呼ばれます。チャーンレートとは、全ユーザーのうち解約したユーザーの割合を示す指標です。
ユーザーアカウントの解約率はそのまま解約率やチャーンレートと呼ばれます。一方、収益ベースでの解約率は、MRRチャーンレートと呼ばれます。
ユーザーの平均継続期間
ユーザーの平均継続期間 = 1÷ ユーザーのチャーンレート
レベニューチャーン(Revenue Churn)
レベニューチャーンとは一定期間における損失した収益を表す指標です。例えばユーザーの離脱や有料会員から無料会員へのダウングレードによって起こります。
通常はチャーンは収益の損失ではなく一定期間に解約や離脱したユーザー数のことを指しますが、複数のサービスレベルを提供しているビジネスモデルでは収益をベースとしたレベニューチャーンが使われています。
ECサイト等でよく使用される計算式
利益・利益率
利益率=利益÷価格×100(%)
売上
粗利・粗利率
粗利率=粗利(売上総利益)÷売上×100(%)
原価率・価格
価格(売価)=原価÷(1-利益率)
損益分岐点
リピート率
リピート率が高いほど、商品を購入してくれた顧客が再度購入してくれる状態、つまりリピーターが多い状態になります。
※月間のリピート率を計算
リピーター率
リピーター率は月間顧客数のうちのリピーターの割合を表すものです。
リピーター率は、新規顧客を増やさなければ自ずと上昇するのでリピーター率が高いからといって必ずしもマーケティングが上手くいっているとはいえません。
CAC(顧客獲得コスト/Customer Acquisition Cost)
顧客獲得コスト(CAC)とは1ユーザーを獲得するためにかかる費用になります。
電話応答率
電話応答率は主にコールセンターで使われる指標になります。