最近酒造メーカーが消毒用アルコール・エタノールを販売していますが、通常の飲酒用の容器のため別途、スプレーボトルや詰替容器を用意しないといけません。
100円ショップやネットではスプレーボトルや詰替ボトルは普通に販売されていますが、アルコール・エタノール対応ではないものが多いので注意が必要です。
余った容器に気軽に移し替えて利用は控えたほうがいいでしょう。今回スプレーボトルの素材についてまとめました。
■酒造メーカーの高濃度アルコールに関しては下記の記事↓にまとめてありますので興味のある方はご参照ください。
スプレーボトル購入時の注意点
スプレーボトルの材質表示をまずチェック
スプレー容器だからといってどの容器もアルコール・エタノールが使えるかというとそうではないんです。
スプレーボトルの材質表示を必ずチェックをします。
ボトル本体・ケース・パッケージに「PET」「PE」「PP」「PVC」という表記があると思うのでそこをチェックします。
アルコールに弱い材質だと長期間使用やボトルの保存状態(直射日光が当たる場所等)によりするとボトル自体にひび割れ・変色・溶けだしたりする可能性が高いです。
[参考サイト]消毒用アルコールの取扱いにご注意ください!(PDFファイル)(東京消防庁)
スプレーボトル素材比較表
材質 | 略称 | アルコール対応 |
ポリエチレン | PE | ◯ |
ポリエチレン(高密度) | HDPE | ◯ |
ポリエチレン(低密度) | LDPE | ✕ |
ポリプロピレン | PP | ◯ |
ポリ塩化ビニル(軟質) | PVC | ✕ |
ポリ塩化ビニル(硬質) | PVC | ◯ |
ポリエチレンフラート | PET | ✕ |
ポリスチレン | PS | ✕ |
[参考サイト]プラスチックの種類(ポリオレフィン等衛生協議会)
スプレーボトルの材質「PET」はNG
市販されているスプレーボトルで一番多いのは「PET」だと思います。PETはアルコールには不適格なので使用を控えたほうがいいでしょう。
アルコール類消毒液には「PE・HDPE・PP・PVC」がおすすめ
アルコール類消毒液には「PE・HDPE・PP・PVC」がおすすめです。
ちなみにガラス容器も消毒液用としては大丈夫ですが外出先等持ち運び時に割れるリスクあるので保管用途での利用が望ましいです。
※PEには高密度と低密度の2種類があり、高密度であれば問題ありませんが、低密度は高濃度アルコールでの利用や長期間保管するなら避けた方がいいでしょう。
※PVCは硬質の方は高濃度アルコールには適していますが、軟質のほうは適していないので注意が必要です。
※PET素材の中にもアルコール容器として利用されている商品もあります。その場合、ボトル容器の内部がコーティングされているためアルコール保存が可能になっています。
■Amazonの「アルコール対応PE素材のスプレー容器一覧」>>
■楽天の「アルコール対応日本製スプレー容器一覧」>>
材質表示がなく確認できないスプレーボトルは控えたほうがいい
材質表示がなく確認できないスプレーボトルはアルコール消毒液の利用は控えたほうがいいでしょう。
アルコール対応スプレーボトルでも「高濃度アルコール対応」は注意が必要
アルコール対応スプレーボトルでも高濃度アルコールでの長期間利用を想定していないものもあるので定期的に交換が必要か注意が必要です。
「アルコール可」となっている商品でも、高濃度のアルコールは対応していない場合があります。
今回コロナウイルス対策のアルコール度数は70%以上で高濃度なのでアルコール容器対応のでも濃度が濃いため保存方法によっては劣化が早いものもあるかもしれません。
100円ショップのスプレーボトル・詰め替え容器は大丈夫?
100円ショップのスプレーボトル・詰め替え容器はPET素材のものが多いのでアルコール消毒スプレーボトルとしての利用は控えたほうがいいでしょう。
ただPE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・PVC(ポリ塩化ビニル)の容器または最近ではアルコール用対応のスプレーボトルも販売されていますのでスプレーボトルを購入する前に必ず素材のチェックをしたほうがいいでしょう。
ネット(Amazon・楽天)で販売されているスプレーボトル・詰め替え容器の購入時の注意点
ネット通販サイトでもスプレー容器は多数販売されていますが、現在品薄で日本製のスプレー容器はほぼ入手可能または価格が高騰している場合が多いです。
実際はほとんどが中国製でAmazonで販売されているものの中にはPET材質にもかかわらずアルコール対応と謳った商品やまたAmazonの場合中国からの発送品(直送品)も出品されており、そうしたものはいつ届くか保証できません。
もし中国生産の買う場合は日本のAmazonの倉庫から発送の商品を選ぶようにしましょう。
また実製品が確認できないので必ずレビューのコメントや写真をチェックするのをおすすめします。
スプレー容器購入時に素材以外にも抑えておきたいポイント
スプレー容器購入時に素材以外にも抑えておきたいポイントをいくつか記載しました。
遮光性
スプレーボトルの本体が非透明・遮光性タイプのをおすすめします。遮光性タイプのだと紫外線を防いで効果が長持ちするからです。
容器のキャップ部分の密閉性
アルコールは揮発性(通常の温度で液体が気体になる)が高いのでなるべく密閉性の高いスプレーボトルをおすすめします。例えば本体とスプレー部分のねじキャップ部分がしっかり閉まるか、空気に触れる量を最小限にできるため、液体スプレーの出口に開閉の切り替えがついているかなどです。
スプレーのヘッドノズルもチェック!霧吹き機能がきちんと細かい霧が均一に噴霧されるか・横向き逆さ向きでも噴射可能か
スプレーの霧吹き機能が粗悪品の中にはちゃんと霧状に噴射しないや最悪の場合詰まってしまう場合もあります。
細かい霧が均一に噴霧されるかも抑えておきたいポイントです。
また横向き・逆さ向きでも安定して噴射可能かどうかも重要です。
スプレー噴射時に噴射角度が一定である状態は少ないからです。
せっかく本体容器の素材が対応していても肝心のスプレーが噴射できずストレスが溜まるということにならないようにチェックしておいたほうがいいでしょう。
スプレーのストローノズルがきちんとボトルの底についているか
スプレーのストローノズル部分がちゃんとボトルの底まで付いているかもチェックです。
宙に浮いている場合液体が残っていても、最後まで使えない場合があるからです。
トラスコ中山等有名ブランドの場合、万が一壊れた場合でもスプレーの手の部分(霧吹きの部分)が別売りで交換可能なモデルあるものがベストです。またフィルタ付きのストローノズルもおすすめです。
スプレー容器を購入場所・おすすめのスプレー容器
スプレー容器を購入場所とおすすめのスプレー容器を紹介したいと思います。
MONOTAROやスプレー容器専門店で購入するのをおすすめ
ネット通販サイトでスプレー容器を購入するにはMONOTAROやスプレー容器専門店で購入するのをおすすめします。
[参考サイト]MONOTAROアルコール空ボトル販売特集ページ>>(モノタロウ)
[参考サイト]スプレー容器専門店「Freetex楽天市場店」>>
キャニオンスプレー(世界で初めて世界でトリガー式スプレイヤーを生み出した会社)
キャニヨンスプレーはスプレー容器業界では有名な会社で1958年に世界で初めて世界でトリガー式スプレイヤーを生み出した会社です。
普段使っている日用品のスプレー等OEMで数多くのトリガー式スプレイヤーを提供しています。
キャニヨンのトリガー式スプレイヤーは横向き・逆さまでも噴射可能で、最後の一滴まで使い切る角度自在のスプレイヤーなのとどの角度からでも連続噴霧OKなスプレイヤーなのです。
また吸引口にはネットを採用やノズルを回すと噴霧量の調節が可能やストレーナーの取り外し交換可能とここまでするか!くらいの高機能・高品質です。
[参考サイト]キャニオン株式会社
■Amazonで販売されているキャニオンスプレー一覧>>
■楽天で販売されているキャニオンスプレー一覧>>
サラヤ(SARAYA)スプレーボトル 空容器(消毒液で有名なサラヤ純正空容器)
医療機関にも提供している・アルコール手指消毒液で有名なサラヤがアルコール製剤用の空容器のスプレーボトルを販売しています。スプレータイプとハンドプッシュタイプの空容器タイブがあります。
■サラヤ(SARAYA)スプレーボトルの製品詳細の続きと価格についてはこちら(Amazon)>>
花王業務用つめかえスプレー容器(花王も実は空容器を販売しています)
意外と知られていないのが花王も業務用つめかえスプレー容器としてアルコール対応のスプレーボトルを販売しています。
■花王業務用つめかえスプレー容器の製品仕様の詳細と価格について(楽天)>>
トラスコ中山 スプレーガン500ml・TSG500(別売アフターパーツも販売)
トラスコ中山のスプレーガンは容量形状等色々な種類のモデルが販売されています。
横向き・逆向きでも噴霧可能なのと霧状からジェット状に変えられます。
トリガー部分だけ交換可能のアフターパーツも販売されているので安心して長期間使えます。