コロナ禍の政府の対応について、自分の備忘録を兼ねてメモ代わりにコラムを記載しました。
プレゼン等をする際にこうした身近にある事例として説明すると理解度が進む場合が多いからです。
政府や役所等の対応を見ているともどかしい反面、普通の会社でもよくある事例があるのでまとめました。
コロナウイルスは平等
今までの日本の社会で誰もがおかしいと思いつつ、そのままにしてきた矛盾点やゆがみの部分が一気に顕在化した感じがします。
その理由としてはこのコロナウイルス当たり前ですが、コロナウイルスは平等で誰でも感染する可能性があるのと、季節は関係あるが、時間日時も関係ないのともちろん忖度やステータス等も関係ありません。
しかも全世界まさにグローバルでの出来事なのでまさに国家との問題・違いも浮き彫りにします。
平常時は問題がないこと・なんとなくごまかしていた・薄々気づいたけどいつかやらないと放置していた・見て見ぬ振りをしていたこと等、こうしたクライシスの時に問題が表面化しやすいです。
WEB企画における東京オリンピックの開会式における日本式マネージメントの限界
賛否両論ある東京オリンピックの開会式ですが、個人的にはピクトグラムが面白かったり、一方で木遣りやタップダンスのパフォーマンスがよくわからなかったりしましたが、一連の開会式の騒動を見ていると、
身近でありうるWEBサービス企画の会議室のやり取りやサービスのローンチまでの出来事を被るような感じがしました。
ちなみにオリンピックの開会式の視聴率も56%なので、誰でも知っている出来事をセミナー等のメタファ(例え)として説明すると理解しやすい背景もあります。
[参考サイト]《視聴率56.4%の開会式》海老蔵と木遣り歌は“政治案件”だった…では“不評”の23年前長野五輪の開会式を覚えていますか?(文春)
上席・上長・上司の案件・横槍
トータルコーディネートできる人材がいないのと、上席・上長・上司のごり押し案件あったり、忖度をしなければいけない、この業者を使わないといけない、予算的な面(中抜き含む)等、色々な制約があり結果としてああした開会式になったのではないでしょうか。
聖火台・ドローン 細かくて伝わらない技術
今回のオリンピックには聖火台やドローン等、最新のハイテク技術が使われていますが、果たしてそれが視聴者に伝わっているかどうかが疑問です。
これは一般企業でもあり得る話です。すごいサービスだけど、マニアックすぎてエンドユーザーには伝わらず結局売れないケースです。技術者目線でマーケティング目線が欠如しているのが原因です。
[参考サイト] 太陽がモチーフの五輪聖火台 史上初の燃料に水素活用(日刊スポーツ)
空気の読めない校長先生的長い話
オリンピックの開会式でトーマス・バッハIOC会長の話も長くて退屈という話も話題になりました。
まさに空気の読めない校長先生の朝礼を思い出してしまいました。
これはどこの会社もあり得ることで、朝礼だけなく、会議でも同じです。
[参考サイト] 13分間スピーチ「長い」 開会式、ツイート200万件(Asahi.com)
政府の対応・組織的な問題
GOTOトラベル・会食問題
GOTOトラベルは賛否両論あると思いますが、個人的にはキャンペーン自体は全否定するほどでもないと思います。
確かに割引率によって高級宿泊施設が恩恵を受けるや旅行代理店が恩恵を受ける等、キャンペーン的にバグはあると思います。
このキャンペーンの問題は「時期」だと思います。「アクセルとブレーキを同時に」という例えがよくメディアから聞こえてきますが、GOTOトラベルに不満のある人のほとんどは今じゃないでしょという時期の不満ではないでしょうか。
その不満の根本としてあるのは今やることによる「不公平感」を助長しているからです。真面目に自宅自粛(STAY HOME)している人からすると、一方でGOTOトラベルで各地に旅行している人もいるわけで不公平感が生まれるわけです。
会食問題も同様です。緊急事態宣言で国民には自粛を要請しているのに政治家は会食OKという不公平感に対して不満が出るわけです。
[参考サイト]深刻な緊急事態でも政治家が会食をやめられない「残念なワケ」(現代ビジネス)
これは社内での不公平感に共通しているところがあります。例えば不具合による製品回収をしているのにCMやキャンペーンをやっている例やシステム構築や改修等で残業続きの人・部署がある一方で有給取得して旅行している人・部署がある等、
この社内の「不公平感」は会社の不協和音を生む根幹になり得るからです。会社の不満の多くは待遇面とかもありますが、それ以前に不公平感のよるものが大きいではないでしょうか。
コロナ感染対策も大事だが、経済も大事
よくコロナ感染対策も大事だが、経済も大事という話がでますが、基本的には安心安全の上で経済は成り立つのではないかと思います。感情経済という言葉もあり、株式相場も感情により変動することもあります。
経済は感情で動く・行動経済学という考えが大事であり、最近ではトイレットペーパーが品薄になるのも実際はトイレットペーパーは在庫が沢山あるのに買いに走るのもなくなってしまうという不安心理(感情)に任せた行動原理の一つでしょう。
先行き不安なので貯蓄に走るのも同じです。
[参考サイト]世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ(Amazon)
アベノマスク・お家で踊ろう・ガースーです
このアベノマスクで思い出したのが、「これじゃない販促グッズ」の事例によく似ていると思います。
広告代理店の営業の言われるまま数百・数千万円かけて販促グッズを用意して、在庫の山を抱える事例は一般消費者向けサービスの企業にはあるある事例の一つではないでしょうか。
アベノマスクと同様に安倍前総理の「星野源「うちで踊ろう」動画」や「ガースーです」も部下や代理店に言われるままSNSを趣旨や理解していない社長や上司がいきなりSNSで発信を初めて炎上してしまうケースを思い浮かべてしまいました。
しかも部下が社長や上司に対して意見を言えない場合も多いので、結局はそのまま公開されてしまい全く閲覧数が伸びないまたは炎上するケースのパターンに陥りがちです。
[参考サイト]安倍×星野源コラボ」国民の怒りを買った理由(東洋経済オンライン)
[参考サイト]「こんにちは。ガースーです」で思い出す安倍元首相のスベりっぷり 菅首相も同じ轍を踏んでしまうのか?(文春オンライン)
逆ギレ会見
たまに逆ギレする上司がいますが、ミスを指摘されてや正論を言われて逆ギレするパターンこそ共感を得られず「器が小さい」と思われてしまうので一番やってはいけないことです。
[参考サイト] 「なにキレてんの!?」 西村大臣ブチギレ会見に長嶋一茂らが警告 無策の政治家に退場を希望 (インフォシークニュース)
[参考サイト]組織を停滞させるボトルネック「逆ギレ上司」になっていませんか?(ITビジネスオンライン)
会食時の対策「5つの小」・緊急事態宣言の「やっている感・いまさら感」
やっている感の出る背景としてはサボっているではなく、個人でできることの限界や仕組み的にどうしようもないのでやっている感を醸し出す必要があるではないでしょうか。
やっている感の一番の問題点はやっている感をしている人(社員)ではなく、評価する(上司や会社の評価制度)だと考えます。
真面目にやっても正当に評価をしてくれないので、結局は手を抜いてもやっている感を出しても評価は同じということになってしまいます。
[参考サイト] 「3密」「5つの小」から「カエル」まで 小池都知事の“フリップ芸”の数々(マネーポスト)