今回はWEBを活用した店舗集客アイデア・店舗集客方法についてまとめてみました。来店促進・来店誘引のきっかけになってもらえると幸いです。
最近、コロナの影響・消費税増税・インフレの影響・猛暑・ライフスタイルの変化等により、リアル店舗の来店数・売上にも影響出ているところが多いのではないでしょうか。
特にリピート顧客の割合が高くなり、新規顧客の獲得がなかなか難しい時代になりつつあると思います。
来店する前にあらかじめSNS・WEBサイトで情報得てから来店するケースが増加
最近では店舗でも集客を考える時にインターネットでの集客は必須になりつつあります。その理由としては店舗に来店する時にWEB・SNSで情報を得てから来店する行動パターンが増えているからです。
チェーン店ではない、小さい店舗に入るのはなかなか勇気のいることです。あらかじめ店舗の情報を掲載することにより、来店前の安心感が、来店の行動につながります。
店舗集客戦略を考える上でWEB戦略は必須
チラシ・看板・知人の口コミ等の集客できているから、特にWEBでの集客は関係ないという店舗の経営者も多いかもしれません。
最近ではチラシ・看板・知人の口コミ等、いずれかの経由でも最終的にインターネットで検索して店舗の情報を調べる行動を取る人は多いです。
なぜかというと店舗の場所・営業時間・雰囲気・他の利用者の口コミをネットで調べるからです。
[参考サイト]令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(総務省情報通信政策研究所)
店舗集客方法の戦略・インターネットの集客マーケティング戦略「O2O」
実店舗のインターネットの集客マーケティング戦略をO2Oと呼びます。O2Oは「Online to Offline」の略で、インターネット(ONLINE)から実店舗(OFFLINE)へ、または実店舗(OFFLINE)からインターネット(ONLINE)へ顧客の購買行動を誘導するマーケティング施策を指します。
O2Oの具体的な施策としては「クーポン配布」「ECサイト連携」「位置情報活用」「SNS連携」「ローカルSEO」等があります。
例えばスマホの画面を店舗で会計時に見せると10%OFFというのがクーポン等を利用したO2O施策の一つになります。
[参考サイト]O2O とは 意味/解説/説明 (オーツーオー) 【Online to Offline】(Web担フォーラム)
店舗・サービスのWEB集客のポイント
正確な情報を伝えること
当たり前ですが、SNSやローカルSEO・ポータルサイト・ブログ等、インターネットにおいて重要なのは正確な情報を伝えることがとても大事です。
嘘・誇張・過剰なアピール・ステマ等は自己満足にすぎず、ユーザーにとってはなんのメリットはないからです。
例えばそれを見た顧客が実際に店舗を訪問して、ネットで見た情報と全く違うと落胆してユーザーのレビューや投稿をすることにより、段々とお客が遠のくケースは多々あります。
正確な情報は「嘘・誇張・ステマ」だけではありません。常に自社WEBサイトやSNS・各種ポータルサイトに掲載している情報を更新・アップデートすることも正確な情報を伝えることになります。
「嘘・誇張・ステマ」していないから大丈夫!と思っているクライアントは多いですが、情報の更新まで配慮しているクライアントは意外と少ないです。
例えば店舗の場所・営業時間が変わっていても昔のまま掲載していて、その昔の情報を元にユーザーが訪問してお店を見つけられなかった・休みだったとケースは多いです。目に見えない部分で顧客満足度を低下させているのです。
PRを検討する前にまず自社サイトやまたはネットに掲載している情報をチェックしてアップデートをすることをおすすめします。
アプローチすべき人にきちんと情報を届ける
実店舗でのプロモーションの場合、ある程度顧客の顔が見えるので、ユーザー層が明確になりやすいですが、インターネットの場合、なかなか顧客の顔が見えないという不安を聞きます。
基本的には不特定多数になるので、どんな人がSNSを見ているのか、公式サイトを見ているのかアクセス解析をきちんとしない限りわからないことが多いです。
当たり前ですが、本来来店してもらいたい顧客に対して、きちんと情報を届けることはとても重要です。そうでないと無駄なコストや工数がかかって全く効果がない場合も多々あります。
例えば若年層がターゲット層にも関わらず、比較的年齢が高いFacebookにアプローチをしていたり、フォロワー数を重視で全く関係ないフォロワーを集めていたり、的外れな投稿をしていたり等多々あります。
また全く違う顧客層へアプローチをするとお問い合わせが増えたり等間接業務が増えて、実業務に影響する場合もあります。
きちんと店舗やサービスのコンセントを理解して価値観を共有できる人へアプローチすることにより継続性の高い顧客との関係構築が可能になると考えます。
[参考サイト]経営を14年やってきて、これ本当に大切だなぁとおもうのは「売上をあげる」よりも「売らない人を決める」でした。(Togetter)
モノを購入するよりも体験・ストーリーを重視する
ECサイトでの購買動機の大きなものとして、お客様がモノを購入するのではなく、購買後、体験やストーリーを重視しています。
ストーリーとは具体的にその商品を買うことにより、その商品を購入した後に自分のライフスタイルがどのように変化をするか等に重きを置くことです。
また体験とは例えばAmazonの場合、圧倒的な商品点数から選ぶ楽しさやワンストップショッピングの購入体験を提供しているといえるでしょう。
その次のフェーズとしてはそうした体験を、人に共有したいとなるとレビューやSNSへの投稿につながっていくことになります。
この傾向はリアル店舗でも同じことだと考えます。WEBサイトやSNSである程度、リアル店舗に訪問することにしか体験できないメリットやストーリーを醸し出すPR方法が大事です。
WEB集客でさらに集客できる・売上増につながる確率の高い店舗・サービス
WEB集客する以前に、すでに繁盛しているお店やサービスはWEBで集客するとさらに集客増・売上増に繋がる可能性が高いです。
その理由としては、すでに知名度があるが、欲しいけどWEBで購入できなかった(ECサイトを始めた場合)や以前から噂で聞いていたが、実際どんな店舗やサービスがわからなかった等のケースが多いです。
ネットの特性として炎上要素があります。炎上と言う言葉の通り、火元がないと炎上しません。その火元を作るのがネットではすごい大変なのです。
すでに知名度という火元があるのとないのとでは工数もコストも全く違います。
逆に店舗・現状のサービスがまったく人気がないけど、ネットでは大人気という成功事例はかなり少ないと言えるでしょう。
仮にあった場合でも、店舗の立地条件が悪かったや顧客アプローチ方法(ちゃん届いていなかった)・PR方法が分かりづらい・間違えていた等、何かしらの足かせになっていた場合が多いです。
その場合はインターネットで集客する以前にそのボトルネックを解消する事が大事です。ネットでの集客が成功した場合でもそのボトルネックの部分が足かせになる確率が高いからです。
新規開店・新店舗オープン前からWEB集客は始まっている
新店舗がオープンする場合のPR方法も、お店が新規開店してからPRを開始するのでは実は最近では遅いです。
最近では店舗開設前から店舗改装や店舗のコンセプト等、Facebookやブログ等SNSで紹介していき、店舗のオープンまでお客様と共有することが重要です。
このことこそが、体験・ストーリーを重視するポイントの一つになっています。
例えば、お店の椅子の一つにとってもどういったコンセプトでセレクトしたのか等、SNSで紹介することにより、お客さんが来店するきっかけや店員との会話のネタの一つになったりします。
プレスリリース・ローカルサイトへのアプローチも重要
店舗オープン時や新製品販売時にはプレスリリース配信や地域情報サイト等の掲載や取材の申込みはしておいたほうがいいでしょう。
地域の情報サイトはその地域在住の人はほぼ目を通していることが多いです。SNSで地域名のハッシュタグをつけることも施策の一つでしょう。
地域ポータルサイトの掲載をしてもらえると、地域住民への知名度アップやそこからの自社サイトへの被リンクをもらえるとSEO的にも効果ありますし、自社サイトへの導線・訪問者数も増えます。
スマートフォンでの利用を考慮(Googleマイビジネス・SNS・食べログ等ネットサービスを活用)
店舗に来店する時にインターネットでの情報を参考にして来店する行動パターンが増えているということは、やはりWEB集客・WEBプロモーションが重要になってきます。
WEB集客といっても広告を配信するだけなく、色々なSNSやポータルサービスを活用することが重要です。
最近ではスマートフォンでのアクセス数がほとんどなのでスマホでの利用を考慮した戦略を念頭にしたほうがいいでしょう。
特にGoogleマイビジネス・食べログ等のサービスはレビュー等の情報や店舗の場所・営業時間や詳細情報もあり、来店を左右されるサービスとしてとても重要です。
食べログ以外にもその業界のポータルサイトや地域のポータルサイトには必ず登録をして詳細情報をきちんと記入・写真を掲載しておくことが重要です。
従来のアナログ的PR「看板・チラシ・口コミ」も重要
ネット集客に重視しがちですが、実はアナログ的PRは重要です。
従来のアナログ的PR「看板」「チラシ」「口コミ等」で店舗を知って、その後、ネットで検索して店舗のアクセス・営業時間・他の人の口コミレビューを確認して、来店するというパターンも多いです。
その導線を確保するため、自社サイト等は用意をしておいたほうがいいでしょう。
店舗でのアンケート・ヒヤリングを定期的に実施
来店するお客様やサービス利用後にヒヤリングやアンケート調査をすることも重要です。
特に来店の動機やどこで店舗のことを知ったか等、ヒヤリングすることにより、アクセス解析ツールでは見えない部分が見えてきます。
これこそネット販売とリアル店舗の差だと思います。両方分析することによりさらなる集客向上につながります。
ネット広告もきちんと配信セグメントを絞って配信をする
ネット広告(Yahoo広告・Google広告・Twitter広告・Facebook・Instagram広告等)をする時はセグメント(地域・性別年齢等)をきちんと設定をして配信をしましょう。
セグメントも来店してくれた人は実際に店舗の訪問者を分析してどの年齢・性別・エリアの顧客が多いなども考慮して配信を検討することをおすすめします。
開店後すぐに配信するのではなく、開店後オペレーションが落ち着いたころと客層が把握できた頃に配信するのがベストです。
リアル店舗とECサイトの住み分けに関して
最近多いのはリアル店舗とECサイト両方運営している場合です。リアル店舗とECサイトの住み分け・連携をいかにするかが、売上・顧客満足度向上の鍵のようなになります。
ここでリアル店舗とECサイトトータルで考えずに、単純にECサイトとリアル店舗との売上だけの比較等、マクロ目線で考えてしまうと機会損失に繋がります。
ショールーミングというキーワードが表すように、最近のユーザーの購買の動線は、幾つかのパターンに分けられるのではないでしょうか。
1.店舗来店をして購入するパターン
2.店舗来店前に自社ECサイトで下見をして店舗で購入するパターン
3.店舗来店前に自社ECサイトで下見をしてネットショップで購入するパターン
4.店舗来店後に自社ECサイトで購入するパターン
5.店舗来店後に他のECサイトで購入するパターン
1.に関してはインターネット以前の従来の購買パターンだと思います。
2.に関しては最近多い傾向だと思います。ネットで口コミや商品の仕様を一通り確認をして、店舗で現物を確認して購入するパターンです。
これに関してはECサイトにきちんと商品説明・仕様・写真をすることにより、ECサイトでの購買率のアップの可能性があるのと店舗でも「ネットでも人気」のキャッチ等により購買率が上がると思います。
3・4に関して基本的に2と同じことが言えるようような気がします。ただネットの場合は送料無料で店舗で買った場合、送料がかかる等、何かしらのオペレーション・商材の原因がある可能性があるかもしれません。
5.に関しては何とか改善したいところであります。一番多いのは外でも購入できる商材の場合、プライスの問題等が一番大きいかもしれません。
どうしてもECサイトではなく、実店舗で最後に買ってもらいたい場合、やはりECサイトで販売している商品と同じ商品な場合、どうしても利用者はECサイトで購入しがちだと思います。
例えば店舗限定商品等、ネットとの差別化が必要になります。つまり店舗に行く動機や店舗でしか得ることのできない・味わえない体験が重要になります。
またリアル店舗とECサイトの住み分け・連携で意外に障害になっているのは部署間で連携が取れていない、社内政治のパターンが多いです。
店舗担当は営業部とECサイト担当はネット事業部等で分類されていることが多く、リアル店舗を担当している営業部からすると、実店舗の売上をECサイトに持っていかれるのということは、営業成績に響く等の理由で非協力的な事が多いです。
特に在庫の管理面や在庫の融通で部署関連連携ができていないと、機会損失が多いケースが多々あります。ECサイトとリアル店舗の在庫連携システム等の導入をしていない場合は導入を検討したほうがいいでしょう。
各部署の連携や足並みを揃えることでトータルで売上を伸ばすことが可能になることが多いです。
WEBでの店舗集客・新規顧客獲得を考える時に無料できるローカルSEOとSNS集客
WEBでの店舗集客・新規顧客獲得でまずはローコストで気軽に始められることとしてはGoogleマイビジネスのようなローカルSEOとSNS集客になるかと思います。
[参考サイト]小売店や飲食店などの実店舗を探す情報源の1位は「企業やサービスのホームページ」、2位は「Google検索」(ネットショップ担当者フォーラム)
自分のお店がスマホやパソコンで検索した時どのように表示されているか把握している経営者は少ない
自分のお店のWEBサイトがパソコンやスマホで検索した時にどのように表示されているか把握することはとても大事です。
自社のお店のWEBサイトだけでなく、他社のWEBサイトや仮に「成城でネイルサロン」を経営していた場合、「成城 ネイルサロン」で検索した時に競合他社含めて、どのように表示されているかを把握することは店舗経営の戦略上重要だと考えます。
例えば「成城 ネイルサロン」で自社のサイトがなくて、他社のサイトが表示されていた場合、それだけで他社に顧客を取られている可能性が高いです。
まずはGoogleに認められないとお客さんは来ない
店舗集客を考える上でユーザー(人間)にフォーカスしがちですが、ネットの世界ではまずはGoogleのアルゴリズムに認められないと検索結果自体に表示されないので、そもそもユーザー(人間)の目に触れることはないのです。
そのため店舗集客でもWEB戦略がとても大事なのです。たぶんホームページを作ればすぐにお客様が来て繁盛すると考えている経営者やSNSアカウントを開設するだけですぐにフォロワーが数千人に増えると考えている経営者は現在でも多いです。
とっくの昔にそんなボーナスステージは終了しています。
新規顧客獲得にはローカルSEOがとても重要(ローカルSEO=Googleマイビジネス対策)
実店舗集客というとSNSで集客がまず浮かぶのではないでしょうか?確かにSNS集客は認知度を高める上でとても重要です。ただSNS集客は工数・時間・広告配信した場合コストの面でもかなり掛かるのが現状です。
順番的にはSNS集客をする前にやるべきことはローカルSEOの方をおすすめします。
ローカルSEOとは、地域に特化したSEO対策のことを言います。例えば「ラーメン屋」「洋菓子店」「整体」など特定の場所を表すキーワードで検索した場合やGoogleマップで検索された場合に検索結果で上位表示させるように行う施策になります。
最近ではローカルSEOはほぼGoogleマイビジネス対策のSEOと言ってもいいかもしれません。
まだGoogleマイビジネスを活用している実店舗は少ないので早く始めれば始めるほどアドバンテージはあると考えます。
特に口コミ件数等は早めに始めたほうが多く集まりやすいので、それだけ店舗のブランド力が高まり、Googleのアルゴリズムの評価も高くなり上位表示の確率が高くなります。
ローカルSEOには色々表示の種類やアルゴリズムの特徴があるのでそれを下記にまとめてあります。
Googleマイビジネスの特徴・ポイント(ローカルSEO対策)
下記ではGoogleマイビジネスについてのポイントをまとめてあります。
Googleマイビジネス・地域検索した場合のGoogleの検索結果表示パターン「ローカルパック」
ローカルパックとは、地域に関連したキーワードが検索された場合に、パッケージ化して表示されるGoogleマップの場所や地域に関する情報(地域情報)リストを指します。
ローカルパックには「通常のローカルパック」「ローカルスナックパック」「ローカルABCパック」「ナレッジバネル」と複数の表示形式があります。
通常のローカルパック
通常のローカルパックとは、「地域系ワード+キーワード」で検索した場合に検索結果の上部に表示されます。一般的に表示される以下の内容です。
ビジネス名・口コミ評価・口コミ数・業種・価格帯・住所・電話番号・営業時間・サービス内容・HPリンク・ルートリンク
ローカルスナックパック
ローカルスナックパックとは主に娯楽や飲食、サービスなどの業種の検索結果として表示されるローカルパックです。
通常のローカルパックに含まれる電話番号、Webサイト、予約情報、ルートリンクなどの情報がリストにありません。代わりに店内や商品、サービスなどの雰囲気の分かる画像が表示されます。
ローカルABCパック
ローカルABCパックとは、駐車場や駐輪場、公共交通機関などユーザーからの評価対象とならない、またはなりにくい場所や地域が検索された場合に表示されるローカルパックです。そのため、他のローカルパックにある口コミや評価がリストにありません。
ローカルファインダー
ローカルファインダーとはローカルパック下部の「すべて表示」をクリックしたときに、店舗が列挙されるリストになります。
ナレッジパネル
ナレッジパネルとは、店舗や事業所、地域の名称で検索した場合にGoogleの検索結果の右側に表示されるリストです。名称とともにWebサイトや経路案内、概要、画像などの詳細な情報が一覧として表示されます。
ローカル情報の内容はGoogleマイビジネスの登録情報が反映される仕組みになっています。
Googleマイビジネス・ローカルSEOで得られる効果とメリット
競合が少ない
ローカルSEOは特定の地域や業種に対して行われる施策なので、WEBサイト全体に対して行うSEO対策よりも、近隣店舗など、限られたエリアや競合に対して対策になるので、一般的なSEO対策のような大掛かりな施策は不要です。
その時点で競合が少ないのがメリットの一つです。また通常、Google検索結果で上位表示の要件としては、Googleなどの検索エンジンから有益なコンテンツを含むWEBサイト「E-A-T」評価基準を満たしていないと評価されません。
そのために「キーワード」だけなく、「タイトル・見出し・ディスクリプションの設定・サイト構造・サイトコンテンツの最適化が要求されます。費用も工数もかなり掛かるのが現状です。
一方でローカルSEOの場合は基本的にGoogleマイビジネスのGoogleビジネスプロフィールの最適化(きちんと各項目を入力をして適切なキーワードを含む)なのでハードルが低いのがポイントです。
集客に直結・ユーザーの来店や問い合わせなどの行動につなげやすい
ローカルSEOの対策は、特定の場所や業種に関する店舗などを検索しているユーザーをターゲットに行われます。
すでにユーザーが特定の場所や店舗に関する情報を求めているところへ自店舗や施設の情報が上位表示されるようになるため、直接的な集客につながりやすい(来店角度の高いユーザーにアプローチできる)のがメリットです。
しかもローカルパックやナレッジパネルで表示される地域情報のなかには、次のアクションが起こしやすい「ルート検索・自サイトへのリンク電話ボタンや・予約ボタン」があります。
自社のウェブサイトを訪れずに検索結果ページ上で、ユーザーが集客につながるアクションを取りやすいのもメリットです。
費用対効果の高い集客を実現
ローカルSEOでポイントとなるGoogleマイビジネス「Googleビジネスプロフィール」は誰でも無料で登録と運用の大きなポイントです。しかも特にプログラミングとかは必要ありません。
Googleマイビジネス・ローカルSEOで重要なGoogleのアルゴリズム(検索結果)の仕組み
Googleでのローカル検索結果とは、GoogleやGoogleマップで地域性のあるキーワードを入力した際に表示される検索結果のことです。このローカル検索結果の表示順位を上げるには、順位(ランキング)が決定されるGoogle検索システムのアルゴリズム(仕組み)を理解しておく必要があります。
Googleでのローカル検索結果は、以下の要素から最適な検索結果がGoogleのアルゴリズムに基づいて順位が決定されます。
「関連性」「距離」「知名度」「NAP表記(ビジネス情報(Name)所在地(Address)Phone(電話番号)の頭文字」
関連性
検索キーワードとGoogleビジネスプロフィールの内容が合致しているかのマッチングを測ったのが、関連性です。
関連性が高いと判断されれば、検索順位は上位になります。関連性が高いと判断されるためには、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させるのが有効です。
Googleビジネスプロフィールを充実させるだけなく、関連したユーザーが検索しそうなキーワードを入れておくと関連性・マッチ度があがります。
距離
距離は、検索しているユーザーから自店舗や施設までの距離を指します。距離が近ければ近いほど上位表示されますが、距離よりも関連性が重視されます。
そのため、Googleのアルゴリズムが検索ユーザーのニーズに合致していると判断すれば、距離が遠い店舗や施設の方が上位表示される点に注意が必要です。
最近ではスマホで検索する際にはGPS機能により位置情報を取得して最適な検索結果を表示している場合もあります。
Googleビジネスプロフィールで正確な住所を登録をする必要があります。
知名度
知名度は店舗や施設のブランド力・認知度になります。誰でも知っている施設や有名なランドマークや有名ホテル等などは上位表示される傾向にあります。
とは言え知名度が低いお店が不利というわけではありません。リンク・記事・店舗一覧などのGoogleビジネスプロフィールの情報・評価や口コミの数も視認性の高さを決める要素になっているので充実させることが重要です。
レビューや口コミの充実
レビュー・口コミを集めたり返信したりすることは知名度を高める上でとても重要です。
サイテーションや被リンクを獲得
「サイテーション」や「被リンク」を獲得することも、ローカルSEO対策「知名度の向上」の重要な要素です。
NAP表記の統一
NAP表記の統一とは「Name」「Address」「Phone」の表記のゆれがないように統一させることを意味します。特に表記で気を付けたいポイントは以下の通りです。
・Name(店舗・施設名称)
アルファベットかカタカナの統一:(例)「フラワーショップ○○」「Flour Shop○○」
株式会社と(株)の統一:(例)「○○商事株式会社」「○○商事(株)」
・Address(住所)
漢字とアルファベットの統一:「1階・1F」
半角全角やスペース、ハイフン(「-」)表記の統一:(例)「1-1-1」「1丁目1の1」
・Phone(電話番号)
市外局番の「( )」表記を統一:(例)「(03)」「03」
ハイフン(「-」)表記の統一:「03-0000」「030000」
ユーザーがローカル情報を検索した際、Googleは「Googleマイビジネス」「自社Webサイト」「SNS」など、あらゆるコンテンツのNAP情報とユーザーの位置情報をもとに最も関連性のある結果を表示させようとします。
もしそれぞれのコンテンツごとにNAP表記が異なる場合、Googleはそれぞれ別情報と認識してしまうので、検索結果に表示される可能性が低くなります。
実はこれはとても重要で意外に重要性を認識していない人が多く、統一や整合性が取れていないサイトがかなりあります。
特に自社サイトとGoogleビジネスプロフィールとの表記の違い等は目立ちます。こうしたこととてもローカルSEOや集客にとって機会損失になるので注意が必要です。
Googleマイビジネス・読者に役立つ店舗の写真(店舗室内等)投稿(インドアビュー360度画像の活用)
Googleマイビジネスの投稿機能では、最新情報・文章以外に写真も掲載できます。写真はユーザーが口コミで投稿することも多いですが、ビジネス情報を正確に届けるためには、オーナー自らが写真を掲載することが重要です。
画像は視覚にダイレクトに訴求できるため、文章とは比べて一目瞭然です。また店舗の室内の雰囲気やサービスの内容など、魅力的な写真は競合との差別化につながります。特に、飲食店の場合はメニューの写真は必須だと考えます。
特に路面店ではなく、地下や二階等の場合は店舗の室内の写真は新規顧客にとってはどんなお店か不安なので安心感にも直結して来店するハードルが下がります。
写真だけでなく、Googleマップには「インドアビュー(360度画像)」というシステムもあります。インドアビューは、実際に店舗を訪れたときのようにバーチャルウォーキングで店内を確認できます。
インドアビューはスマホのGoogleストリートビューのアプリやGoogleの「ストリートビュー認定フォトグラファー」に依頼して撮影が可能です。
[参考サイト]ストリートビュー アプリで 360° 写真の公開と結合を行う(Google)
[参考サイト]認定フォトグラファーが撮った写真でユーザーの目を引く(Google)
Googleマイビジネス・自社公式サイトとGoogleマップとの相互リンク関係を作る
Googleマイビジネスには自社公式サイトへのリンクを掲載できます。そのためGoogleマップから公式サイトへの導線確保簡単にできます。
一方で忘れがちなのは自社公式サイトにGoogleマップに関連付けることも重要です。自社公式サイトにはよくアクセスマップ等のページがある場合が多いですが、そこにGoogleマップ等の埋め込みをすることにより関連付けが可能です。
Googleマイビジネス側にはユーザーレビューが掲載されていますが、自社公式サイトにはレビュー機能がない場合多いので、リンクをすることによりお客さんの評判もユーザーは確認することができます。(もちろんユーザーレビューが評判がよくきちんと返信等管理していることが前提です。)
観光地の店舗やインバウンド顧客の多い店舗は「Googleマイビジネス・多言語対応・英語表記」は必須
観光地に店舗がある場合や外国人観光客やインバウンド需要をターゲットとしている店舗の人はGoogleマイビジネスの多言語対応と英語表記を必ず設定したほうがいいでしょう。
Googleもある程度まで自動翻訳をしてくれますが、表記がおかしい場合もあるのと、Googleマイビジネスで多言語設定までしている店舗は少ないので競合他社も少なくアドバンテージになります。
特に、ローカル検索に使用しているデバイスの環境が外国語に設定されている場合は、検索結果にヒットしづらくなることがあります。
まずはGoogleマップ上でビジネス名や店舗名が英語で正しく表記されているかを確認して、必要に応じて修正したほうがいいでしょう。
SNS店舗集客のコツ・ポイント
店舗集客・サービス集客において最近のトレンドはSNSからの集客です。
ただSNS集客もきちんとマーケティング施策をして運営をしないと全く集客効果がなかったり、ただ単に運営工数やコストが掛かり意味のないものになってしまいます。ここではSNS集客のポイントをまとめました。
SNS店舗集客をする前に自社のランディングページを制作
SNS似て店舗集客する前にまずは自社のランディングページを制作をすることをおすすめします。SNSでは伝えきれない情報や恒久的な情報を掲載しておくことが大事だからです。
SNSはタイムライン形式なのでどうしても時間が経つと情報が下位に沈んでしまいます。毎回伝える情報を定期的に投稿する方法もありますが、フォロワーからすると同じ情報がタイムライン流れるのは
あまりよろしくありません。またTwitterのように「固定されたツイート」でトップに固定しておくことできますが、文字数が限られてしまいます。
SNSサービスと店舗・サービスがどのターゲット層かどうか把握
自社店舗やサービスの顧客層を把握して、その顧客層がどのSNSを一番利用しているか把握することを大事です。ヒヤリングやアンケート調査をしてみるのもありでしょう。
各SNSもユーザー層が異なります。また商材特性とかもあるでしょう。例えば女性ユーザーが多く、ビジュアルを売りにしてる商材の場合はInstagram。説明が必要なサービスの場合はYOUTUBE等、ただ単純にみんながTwitter使っているからTwitterにしようと判断しないことが大事です。
SNS運用で大事なのは定期更新を継続する仕組みを考えておく
SNS運用で重要なのは定期更新できるような組織体制や運用体制を構築することです。途中で途切れたり、コンテンツに一貫性がなかったり等する場合、店舗のイメージダウンにも繋がりかねません。
毎日更新や定期更新は意外と大変です。似たようなコンテンツだと飽きられてしまうし、またそれほど店舗にドラスティックなネタがあるわけでもありません。無理なく更新できるスパンはどのくらいなのか等もじっくり検討する必要があります。
SNS運用ガイドラインを策定・炎上対策をしておく
SNSを運用するにあたってまずすべきことはアカウント開設や投稿ではなく、ガイドラインの策定です。
SNS投稿担当者の明確化や投稿内容のクオリティ維持のためのガイドラインやまた運用をアウトソースする場合、きちんとしたガイドラインと線引をしておくことにより無用なトラブルを防ぐことができます。
また万が一不祥事・炎上が起こった場合のエスカレーションルールや対応策も決めておくことも大事です。
SNS投稿をルール化することにより、属人的な運用を防ぐこと(投稿コンテンツが投稿者個人の意見・能力等に依存しなくする)も大事です。
万が一その担当者が異動や退職した場合でも、ガイドラインが決まっている投稿内容がブレるリスクが軽減されるので、均一した情報提供が可能です。
複数SNSサービスを使うのはまずは慣れてから
SNS自体の操作等に慣れていない場合は、一気に全部アカウントを開設するのではなく、まずは一つのツールに習熟してから始めることをおすすめします。
更新の頻度が中途半端になる可能性があるのと、設定ミスや投稿ミス等で炎上リスクも有るからです。
SNSアカウント設定項目は必ず全部設定・入力
各SNSサービスを利用するに当たり、意外と重要なのは各設定をすべて把握して、きちんと入力することです。例えばプロフィールが空欄であったり、ハッシュタグ等つけていなかったりするとせっかくSNSを運用していても機会損失が大きいです。
またネットのサービスは日々アップデートされるので定期的に管理画面にて設定を見直すことが大事です。
SNSのプロフィール写真・カバー写真・投稿写真は魅力的に
各設定項目を入力だけなく、プロフィール写真やカバー写真や投稿写真は適当に撮影したものや画像ではなく、きちんとしたものを掲載することをおすすめします。実店舗を訪れたことにない人はSNSだけの写真でしか判断できません。
写真を見て実際に訪れてみたい・この人なら安心して仕事の依頼をできそう等、写真で判断することが多いです。写真だけなく説明文もきちんと書くことも大事です。
SNS公式であることを明記
有名な店舗やサービスの場合はファンサイト等や個人ユーザーがSNSで投稿している場合もあります。公式マークを取得するか、公式アカウントであることを明記することをおすすめします。
SNS店舗集客で大事なのは売上だけにこだわらずストーリーが重要・お店の「ファン」を増やす投稿
SNSの目的は店舗来店や購買に直結することばかりフォーカスするのではなく、お店のファンを増やすことにフォーカスすることも大事です。
先程も書いた通り、インターネットで物を買う行動にはストーリー性(共感)がとても重要です。店舗・モノサービスに対する思い入れやサービスや物を購入することによるライフスタイルの変化等を醸し出す投稿をすることが大事です。
[参考サイト]「北欧、暮らしの道具店」のコンテンツマーケティング施策・戦略とは(キャククル)
各SNSのアカウントを店舗内で告知
SNS集客はオンラインだけなく、オフラインでの告知も重要です。チラシやパンフ等にもSNSのアドレス記載したり、店舗内での告知やSNS投稿したら割引キャンペーン等、オンライン・オフラインともに活用したキャンペーン施策が大事です。
各SNSサービスの主な特徴
SNSサービスも各サービスによってユーザー層や特徴があります。集客に使われる代表的なSNSを簡単に紹介します。
Twitter(拡散力を目的としたサービス・店舗向け)
Twitterは最もポピュラーなSNSで利用者数も多いです。リツイート(引用)等、拡散力も高いです。ただ匿名なので情報の真偽や炎上した場合瞬く間に拡散してしまうというリスクもあります。アクセス解析機能もあるのでどの投稿が人気等分析もできます。
Facebook(対象ユーザーが比較的年齢が高く、具体的なユーザー像あるサービス・店舗向け)
Facebookは実名での利用が高く、仕事や友達繋がり等で形成されている場合が多いです。最近では30台後半以降が多いので、若年層の訴求は厳しいかもしれません。実名なので炎上要素はそれほど高くありません。対象ユーザーが比較的年齢が高く、具体的なユーザー像が見えている場合はFacebookがいいかもしれません。
Instagram(ビジュアルを売りとしているサービス・店舗向け)
写真ベースのSNSのインスタグラムは、若年層に人気があります。最近では若年層はGoogle等の検索を使わず、インスタグラムで商品・店舗探しに利用している場合が多いです。
基本的にインスタグラムは「#ハッシュタグ」を辿って検索して、多くのキーワードを載せること、写真をいかにキレイに映すかがカギとなります。
対象ユーザーが若年層でビジュアルを売りにいる自社店舗・サービス(飲食店・ネイルサロン等)の場合はおすすめですが、ビジュアルアピールが難しい自社店舗・サービスの場合は辞めておいたほうがいいでしょう。
LINE(既存顧客ユーザーへのアプローチ向け)
LINEは月間アクティブユーザー約8,000万人が利用するメッセージアプリですが、他のSNSと違い基本メッセージアプリという特性上、どうしても情報の拡散性は他のSNSに劣ります。
クーポンなどの活用による既存顧客へのアプローチがメインでリピーター強化を目指している自社店舗・サービスにはおすすめです。
WEB・SNSを活用した店舗集客に関するご相談に関して
WEB・SNSを活用した店舗集客に関するご相談はお問い合わせフォームからご相談ください。30分オンライン無料相談を行っています。
業種・サービス問わず、これからWEB・SNSを活用した店舗集客を行いたいがどうすればよいか、やすでに自社サイトやSNS等があるが、いまいち店舗来店につながっていないやどう活用すればよいか等の相談が多いです。
また自社店舗やサービスはWEB・SNS集客に向いているのか、活用すべきなのか等のアドバイスがほしいという相談もあります。WEB・SNSを活用した店舗集客でお困りの方にお気軽にご相談ください。