Nature Remo E LiteはスマートリモコンNature Remoシリーズの1つで家庭の電力消費量をスマホのアプリでリアルタイムで見ることができる電力モニタリングシステム(HEMS機器)です。
HEMS機器・電力モニタリングシステムとは
HEMS(ヘムスと呼びます)とは「Home Energy Management Service(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略で、家庭内で使用している電化製品の使用量や稼働状況を機会によって「見える化」や家電機器を「自動制御」して、家庭内の電気の使用状況を把握することで、消費者が自らエネルギーを管理するシステムになります。
Panasonic等、最近では大手家電メーカーもHEMS機器を販売しています。これからはスマートメーターの普及によりHEMS機器も普及すると考えられています。
※家電機器を事業制御する場合は家電機器がHEMS・ECHONET Lite規格に対応している必要があります。
「Nature Remo E」(3万2780円)と「Nature Remo E lite」の違い
Nature Remo E lite | Nature Remo E | |
通信方式 | Wi-SUN(920MHz帯特定小電力無線方式) | Wi-SUN(920MHz帯特定小電力無線方式) |
Bluetooth Low Energy | Bluetooth Low Energy | |
無線LAN 802.11b/g/n (2.4GHz) | 無線LAN 802.11b/g/n (2.4GHz) | |
電源 | AC100V 50/60Hz | AC100V 50/60Hz |
サイズ | 67x43x38mm | 67x43x38mm |
重さ | 75g | 75g |
携帯OS | iOS 12.0以降Android 6.0以降 | iOS 12.0以降Android 6.0以降 |
ECHONET Liteに対応 | 非対応 | 対応 |
Nature Remo Eには「Nature Remo E」と「Nature Remo E lite」と2種類がありますが、「Nature Remo E」の方はスマートメーターの情報の表示だけなく、ソーラー発電やバッテリー蓄電システムとの連携やECHONET Lite規格に準拠した家庭用電力システムのコントロールまで可能なモデルです。
Nature Remo E liteはスマートメーターの情報の表示のみの読み取り専用モデルになります。自宅にECHONET Lite規格の家庭用電力システム等がなくて、家庭内の電気の使用状況を把握が目的であればNature Remo E liteで十分だと思います。
[参考サイト]Nature Remo E 公式サイト>>
[参考サイト]Nature Remo E Lite公式サイト>>
■Nature Remo Eの製品詳細の続きと価格についてはこちら(Amazon)>>
■Nature Remo E Liteの製品詳細の続きと価格についてはこちら(Amazon)>>
Nature Remo E Lite導入の前に確認すべきこと
自宅にスマートメーターが導入されているか確認
まずは自宅にスマートメーターが導入されているか確認をしましょう。スマートメーターとは毎月の検針業務の自動化やHEMS等を通じた電気使用状況の見える化を可能にする電力量計のことです。
自宅がスマートメーターかどうかは従来型のアナログ式電力メーターに中にくるくる回る円盤のようなものではなく、上記の写真のように黒いケースでデジタル表示になっているものになります(※地域によって異なります)
あらかじめBルート申請をしておく
Nature Remo E Liteを購入する前に電力会社へBルート申請(無料)をしておく必要があります。
Bルートとはスマートメーターで計測したデータを、宅内のHEMS機器(Nature Remo E Lite)へ送信するサービスでそれにはあらかじめ、電力会社へ申請を行い、IDとパスワードを発行してもらい、それをHEMS機器(Nature Remo E Liteの場合はスマホアプリで登録)に登録する必要があるからです。
スマートメーターがすでに設置しているならば特に切り替え工事はありません。WEBでの申込みや郵送での申込み等、地域の電力会社によってことなりますのでそれぞれの電力会社へ確認をすることをおすすめします。
[参考サイト]東京電力パワーグリッド電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)
Nature Remo E liteの設置の注意点・使用後の感想
Nature Remo E liteをスマートメーターに近いところのコンセントに設置
Nature Remo E liteの設置に関しては配線工事・専門業者は特に必要ありません。コンセントに挿すだけで取り付けが完了します。スマホアプリと本体を連携して、BルートのIDとパスワードをアプリで入力すれば使えます。
マニュアルには「Nature Remo E lite」は玄関の近くのコンセントに設置と書いてありますが、基本的にはスマートメーターに一番近いコンセントに設置するのをおすすめします。
ちなみにNature Remo E liteとスマートメーターはWi-SUN(920MHz帯特定小電力無線方式)で接続になります。
スマホアプリとNature Remo E liteは無線LAN 802.11b/g/n (2.4GHz)接続になるのでコンセントとWI-FIルーターがきちんと電波が受信できるところかとあらかじめ確認しておくといいでしょう。
電源タップのコンセントではなく、壁コンセントを利用
マニュアルには特に書いてありませんでしたが、コンセントは電源タップのコンセントではなく、壁コンセントを利用したほうが余計なトラブルに巻き込まれないのでおすすめです。
本体は少し大きめなのでコンセントを専有してしまう可能性あり
写真を参考していただくとわかりますが、ただNatureRemoE Liteは少し本体サイズ大きめ(67x43x38mm)なので、挿し方によってはもう一つのコンセントの口に被ってしまう可能性があるので注意が必要です。その点も購入前に検討しておくといいでしょう。
スマホアプリが少しシンプルすぎて物足りなさはありますが使い勝手はいいです
スマホアプリはBルートのIDとパスワードを入力するとすぐNatureRemoE Liteと接続が完了していればデータが表示されます。データの精度はわかりませんが、例えば照明をつけると数秒たって、NatureRemoE Liteの数値が変化します。
シンプルなデザインなのでマニュアル等参照しなくても使えますが逆にシンプルすぎて少し物足りなさもあります。
グラフ表示だけなく、数値表示を可能だとわかりやすいのとグラフ表示も横スクロールアクションが可能など、EveDgreeのようなユーザインタフェースだといいかもしれません。
■EveDgreeに関しては下記の記事↓にまとめてありますので興味のある方はご参照ください。
オートメーションのトリガーに関しては標準設定では「消費電力が大きい」と「エリアプライスが高い」の2択のみのようです。「消費電力が大きい」は瞬間電力が500W以上(好きな数値に変更可能)になったらスマホに通知する等の設定が可能です。
スマート家電コントローラーの動作確認としても便利
外出先でスマートフォンでスマート家電コントローラーのアプリからエアコンを入れたりしていますが、その時にちゃんと電源が入ったかどうか確認するために消NatureRemoELiteで消費電力をチェックすることで確認できたりします。
まだまだHEMS機器は高い。その中でNature Remo E liteはお買い得感あり
同様の機能の他社のHEMS機器は3万~5万前後とまだまだ高価だと思います。その中で1万円台で購入できるNature Remo E liteはかなりお買い得と言えるかもしれません。
他社も1万円台のHEMS機器を販売して競争が増えることにより、気軽に自宅の消費電力が気軽にスマホで見えるようになるのと、これからは一般家庭でも温室ガス削減の目標値が定められる可能性があるので家庭のエコロジー化・SDGs化が進むのではないでしょうか。
[参考サイト]温室ガス、家庭部門で66%減 30年度政府目標、大幅削減要請(47News)